プランニングと環境づくり
アップルウォッチに記録されていく日々の生活と、体を動かす習慣とのフィット感は、実際のところ満足できるものでしょうか? 今年はその満足度を向上させるべく、体を動かす習慣を増やしてみるというのはいかがでしょう。
運動に向けて自分が楽しいと思えるスタイルをプランニングすることで、踏み出す一歩が充実したものになります。例えば、しばらく乗っていなかったロードバイクをメンテナンスをして、バーテープを張り替えながら、どこまでライドするかを想像する。自宅でヨガやピラティスをするために模様替えをしたり、雰囲気を変えるために観葉植物を置いてみたりすることもプラスのアイデアではないでしょうか。
ピラティスにトライしてみる
体を動かすことを習慣化するためには、モチベーションを高めることも大事。これまで興味があったけれど試したことのないトレーニングに触れてみるのも良いかもしれません。ランニングなどのベーシックな運動に加えて興味を持っている人も多いのが「ピラティス」ではないでしょうか。日本では特に女性に人気のあるピラティスですが、海外では男性にもメジャーなトレーニング方法のひとつであり、若者から中高年まで幅広い年齢、様々な職業の人から支持を集めています。
ピラティスは、ジョセフ・ピラティスが提唱した、本来ある能力を生かして自分の体を健康的に維持するためのメソッドです。ジョセフ・ピラティスは第一次世界大戦中に負傷兵のリハビリを目的としたトレーニング指導に従事し、このメソッドの原型を築いたと言われています。その後、ドイツからアメリカに渡った彼はニューヨークにスタジオを構え、様々な顧客に向けてトレーニングを実施し、その評判が世間に広まっていきました。
ジョセフ・ピラティスが著書で提唱した基本の動きには34の動作があり、これらは用具を使わず、自分の体だけで動くことができるものです。The Hundred (ザ・ハウンドレッド)、The Roll Up(ロールアップ)、 The Side Kick(サイドキック)など、現在のピラティスレッスンでもその基本動作は継承されています。骨盤の位置を自然な場所に戻す動きから、背骨を柔らかく動かす動作、足や体を動かす時の自重を使ってインナーマッスルを刺激するエクササイズもあります。体の関節の可動域を広げながら、インナーマッスルを使うことがピラティスの大きな特徴です。さらに体力の向上だけではなく、自分の体の動きをより意識できるようになったというメリットを感じることも、ピラティス経験者の多くが語ることです。オンラインでピラティスレッスンを行うサービスも増えているため、自宅にトレーニングマットを用意すれば、すぐにでも始めることができます。